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ふるさと納税の新常識!クラウドファンディングで地域活性を助けよう【2020年最新情報】
- 2020/5/18
- NEWS, クラウドファンディング
返礼品競争の過熱が問題視される「ふるさと納税」の新しい寄付の募り方「GCF(ガバメントクラウドファンディング)」が広まり始めている。「ガバメントクラウドファンディング」は、企業や個人など事業者が使い道と目標金額を具体的に示し、インターネットを介して出資を募る「クラウドファンディング(CF)」の自治体版だ。地域振興などの施策を進めるのにも活用できるとあって、とりわけ財政規模の小さな地方自治体などが注目しています。
クラウドファンディングって何?
「こんなサービスやモノを作ってみたい」「世の中の問題をこんなふうに解決したい」といったプロジェクトやアイディアを持っている人が、その内容をインターネットサイトなどを通じて発信して、必要な資金を集める方法のことです。
多くの人から共感を得らるようなプロジェクトであれば、個人でも必要な資金を集められるため、新たな資金集めの手法として注目されています。
ふるさと納税のクラウドファンディングとは?
ポータルサイトである「さとふる」や「ふるなび」で実施している「クラウドファンディング」は、ふるさと納税の仕組みを活用して、寄付金の使途に応じた事業を立ち上げ寄付を募る、クラウドファンディング型ふるさと納税サイトです。
寄付者は「さとふるクラウドファンディング」上で具体的な寄付金の使途から寄付先を選択することができるほか、自治体への応援メッセージの投稿や集まった寄付金額を随時確認することもできます。
自分が協力したいと思うプロジェクトに対して寄附ができるので、もちろん生まれ育った場所や思い出の地を具体的に支援することもでき地域活性、社会貢献に繋がります。
通常のクラウドファンディングと同様に、プロジェクト達成後は御礼の品を貰えることも♪
更に、通常のふるさと納税と同様に、住民税や所得税の還付対象にもなります。
ふるさと納税クラウドファンディングのプロジェクト例
では実際にどのようなプロジェクトがあるのでしょうか。大きくジャンルをあげると、環境保全、歴史保全、動物愛護、スポーツ支援、介護・育成支援などになると思います。いくつか例をピックアップしてみましたので是非参考にしてみてください。
環境保全 プロジェクト例
■ふるさとやまがたの「白竜湖」を消滅の危機から救いたい!
「白竜湖」は、山形県の南部、上杉家の湯治場として栄えた赤湯温泉から程近くにあります。
周辺の山々に並ぶぶどう棚、のどかな田園風景と調和した「白竜湖」の景観は、ふるさとの原風景として山形県民に広く愛されています。
祖先は、戦後の食料増産のため大谷地の干拓とかんがい用水の整備に努力と苦労を重ね、現在の実り豊かな田園地帯をつくりあげました。
しかし、その後の周辺環境の変化や水質の富栄養化などから、夏場には大量のヒシが生い茂り、泥の沈殿により毎年水深が浅くなり、湖面も小さくなっています。
このままでは、今世紀中には湖が消滅してしまうのではないかと危惧されています。「白竜湖」を消滅の危機から救うため、皆様からのご支援が必要です。
歴史保全 プロジェクト例
■日本最東端の鉄路を守りたい!「地球探索鉄道花咲線」プロジェクト
根室市では、JR根室本線花咲線の維持確保を図るため、2018年10月より「地球探索鉄道花咲線」プロジェクトを展開しています。
これまで、その利用促進に向けた取組みとして、Webサイト・ムービー・ポスター・タブロイド紙の作成など、花咲線の魅力発信に取り組んでいるほか、JR北海道や根室交通と連携して、夏場の繁忙期に一部の列車を2両編成とし、ねむろ半島遊覧バス「のさっぷ号」と接続性を高めるなど、利用の維持可能性の調査等を実施してきたところです。
いただいた寄附金は、「根室市ふるさと応援・公共交通維持安定化基金」に積み立て、花咲線の維持確保を図る事業に活用します。
動物愛護 プロジェクト例
■がんばった馬たちに、終の棲家を。”馬と暮らせる町事業2020
全国の乗馬クラブ等でがんばった馬たちが、標茶町の豊かな自然の中でのんびり余生を過ごす場所づくり進行中!
その“馬と暮らせる町…標茶”事業の一環として、標茶町に、現役を引退した乗用馬たちがのんびりと暮らせる場所をつくりたい――。本プロジェクトは、そのために始動し、3年目となります。
都市圏の乗馬クラブで活躍している馬たちが、引退後に、標茶町の豊かな自然の中で余生を過ごせるように、受け入れ環境や設備を整備します。
スポーツ支援 プロジェクト例
■山中湖村スポーツ少年団のサポーター支援
山中湖村教育委員会生涯学習係では、子どもたちの未来のために様々な支援をしています。その一環として、スポーツ少年団にも指導・助言・支援を実施しています。
しかし村は冬季になると-15度ほどまで冷え込み降雪も多いため体育館しか使用できなくなりますが、様々なスポーツに対応できない状況が課題になっています。
そこで、スポーツ少年団に防寒グッズ(例えば、ベンチコートなど)をプレゼントすることで、子どもたちに冬でも夏と変わらない練習量をキープしてもらい、県大会・全国大会で好成績を収めてもらえるよう支援をお願いしています。
介護・育成支援
■音楽のまちで元気に演奏する子どもたちのために新しい楽器を贈りたい!
岩手県矢巾町は県内で2番目に小さい町ですが、幼稚園・保育園~大学までが揃っており、子育てに強いまちを推進しております。そんなわが町では、町民がより音楽に親しみを持てるよう2016年に「音楽のまち」を宣言しました。町内にある県立不来方高等学校の音楽部は、全日本合唱コンクール全国大会において、最高賞となる文部科学大臣賞を3年連続で受賞するなど多くの大会で活躍しているほか、各小中学校では鼓笛隊や吹奏楽部での活動を中心に、音楽のまちを推進しております。
大きな大会への出場経験も増えてきたことで、様々な団体から演奏依頼のお声が掛かるようになりました。
しかし、嬉しい一方で、会場までの移動費や楽器の運搬費が膨大にかかっており、学校や保護者会の予算では賄えないのがほとんどです。子どもたちが使用している楽器は、メンテナンスを繰り返しながらもう何十年も同じ楽器が使われていますが、このような現状のため、なかなか楽器の買い替えまで資金を回すことができずにいます。
子供たちのために是非暖かい支援をお待ちしております。
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クラウドファンディングのシステムを使うことで通常の支援からプロジェクト着手までのスピードが大幅にアップするという見解もでています。
自治体にとって地域支援施策に選択肢が増えたことになる他、地元応援というふるさと納税の趣旨にも合い、新たな意義を見いだせそうです。